2011年5月14日(土)11時開演。1階7列上手。
星組『ノバ・ボサ・ノバ』。4回目。
週末なので,もちろん客席は満員御礼。いつもはチケットを広げた人たちがずらりと並んでいる正面入り口横には,今日はお財布を片手にした人たちが何人か立っている。見慣れない光景。立ち見席も取れなかったんだろうか。劇場まで来たのに,気の毒だなぁ。。。
申し訳ないような気持ちで,正面ゲートをくぐる。
(ネタばれあります。ご容赦ください。)今日は最後のCバージョン。すごく楽しみにしていた。
オープニング。砂浜に寝転んでいるソール様の足の裏が,すでにとっても真っ黒。。。。(舞台の床の汚れでね)。80番台に座っているワタシのほうには,ちょうどちえちゃんの足の裏が向いていて,
とっても新鮮な角度だった!(笑)寝ながら歌っている時に,足の指がリズムを刻むように,時々ぴょこぴょこ動く。足の指が,なんだか独立した生き物みたい。。。やっぱり,ワタシのいかにも鈍そうなただの生白っちい足とは,全然違うわ・・・と,オペラでちえちゃんの素足をガン見。
足首には
細いシルバーチェーンのアンクレット。足,何センチぐらいあるのかな?・・・・・ワタシ,どこ観てんだか(笑)
もちろん,素敵なキラキラのお顔も観ましたよ。顔と足とオペラで交互に。でも,そうしたら,ソールの後ろで,次々と踊りながら通り過ぎていく人たちがぜんぜん観れない。。。。。ホントに
目が2個しかないのが悔しい。感じたコトをつらつらと。
涼紫央さんのルーア神父さま。アレっ?ちょっぴり男らしくなった。。。いつから?
普通にスマートにカッコいい若い神父さまだった。無理やり可愛くしている年齢不詳の神父さまより,ワタシは今日のほうが断然好き。その分,シスター・マーマとの
凸凹ぶりが薄れて,インパクトはちょっとなくなってしまったけれど・・・・。
でも,清潔なカンジの年相応の神父さまで,シスター・マーマの
必死のラブ・モーション(笑)も,気づいてて,さりげなくかわしてるカンジが憎らしくて,シスター・マーマが前よりも可愛く見える。。。
涼さんって,近くで観ると,ホントにお肌も綺麗だね・・・・わりと上級生だと思うけど,とりあえず,いつまでもノーブルな美貌の人やわ・・・
紅ゆずるさんのメール夫人・・・・・
ど,どえりゃーマブイっっ!!(笑)なに,あの,綺麗さ!そこらの娘役さんより,だんぜん綺麗だってば!!(失礼承知!)若過ぎて,エストレーラと姉妹ぐらいに見える。
それで,初めてソールを観た時,ものすごいわざとらしく
「二度見」したね(笑)「ちょっと,なに~~このイイ男,美味しそうっ☆」みたいに,目ん玉ひんむいて(笑)
最初からこう来るか。もう・・・思わず「ナハハハ」って大声で笑ってしまって,客席で浮いちゃったじゃないの(笑)
めちゃくちゃキレイで,オモロい。メール夫人の酔っ払いぶりも,凄かった(笑)
あくまでも『ノバ・・・』のストーリーの中でのメール夫人の場面だから,正直,あの「ネタ満載感」,芝居的にどうなの?っていうか・・・ギリギリなカンジがしないでもないけど(笑)。
でも,すごく悲しい場面のあとだから,客席はしみじみしてる。それを一瞬で,大笑いさせて,楽しい気分に引き戻すのだから,
ものすごい力技だよ。。。客を笑わせるのって,多分,すごく難しいよ。
キレイでオモロくて,それでこれからもっと男役の実力とかカッコよさが増してったら・・・
もう,最強やん。それでいて,最後の砂浜の場面では,娘の恋の終わりを見届ける母親の顔に,ちゃんと戻っていて。
この時のメール夫人の表情が良かった。
このお母さんは破綻しているようで,やっぱりちゃんと大人だから
「ハレ」と「ケ」をちゃんと知ってる。どんなに盛りあがっても,楽しんでも,いつか祭りは終わる。それをちゃんと承知しているから,あんなに羽目をはずして,遊べるんだ。
メール夫人の静かな顔を見ていたら,
祭りは終わったんだ,ってよくわかった。芝居心のある人だ。
オーロの真風涼帆さん。
カッコいいね~~~~!派手派手なオーロの衣装,似合っていた。
なんかわからん貫録と男っぷり☆ もともと,なんか顔立ちが色っぽいし。。。ドキッとする(笑)
惜しむらくは,やっぱり,少々
パンチが足りない。そりゃ,実際の歳(学年)とキャリアを考えたら,当たり前なんだけど。
でも,歌も,ホントに頑張ってると思う。数年前を思えば,もうミラクルのようだし,この公演が始まってからも,やっぱり他の人たちもだけど,だんだん巧くなってる。歌って,お稽古(公演も含めて)を重ねれば,一生懸命歌いこめば,
こんなに巧くなれるものなんだな,って驚く。あとは,さらに色んな実力がついて,ここぞという時にパンチの効いた演技ができるようになったら,
無敵だと思うんだけど。でも,ワタシはこの人の,何を演じてもそこはかとなく品のあるところが,大好きです。
マジで楽しみです。ただ,やっぱり・・・・オーロって大きな役だね。二番手さんがやるような大事な役だわ。
メール夫人とマールもいい役だけど,なんか重みが違うと思った。要所要所で芝居をギュッとしめるような
濃さと巧みさが足りないと,やっぱり全体の仕上がりとしては,厳しい。
最後のソールとエストレーラの別れの場面で,オーロが歌う『アマール・アマール』も大事だしね・・・
真風さん,今回,3つの大きな役で,ホントによく頑張ったね!と思う。役によっては,上級生と対等に,もしくはそれ以上の存在感を見せなきゃならないし,短期間で役を深める間もないくらいの役がわりで,それでもやる以上は,経験とか学年とか,そんなの関係なしに観せなきゃいけないし。
この人には,ホントに特別,『努力賞』をあげたい。でも,それと同時に,やっぱりオーロって,実際のところ,大きい役だった。。。と思った,今日の公演でした。
あ。クラブバーバでは,明らかに女ではない,
大きな「女装男」2人の対決が初めて見られて,面白かったです(笑)
マールの夢乃聖夏さん。
いやぁ。ヨカッタよ~~~夢乃さんのマール。ダンスも切れるし,ジャンプ力もすごい(笑)スタイルがいいから,見栄えもするし,南国の男らしい明るさと包容力があって。真面目な優しいカンジで。
カルナバルの喧噪のなか,ブリーザを探して走りまわっている時のマールの
オロオロした感じが,たまらなかった。オーロといちゃついてるブリーザを見つけて,色んな感情がうわぁ~っと出てきて,無我夢中でナイフを出してしまうまで,そして,ブリーザを刺してしまって,ハッと我にかえるまで・・・ホントに丁寧で,
波のように揺れ動くマールの激しい気持ちの伝わってくる演技でした。
ブリーザをめぐって,オーロと対立して激しく踊るダンス。技術があると,言葉がひと言もなくても,こんなに表現できるんだな~~って感心した。
いいよ,いいよ,ともみん☆オーロより,マールのほうがヨカッタな・・・すごく心に残る悲しいマールだった。
ただ,釈放されたあとの砂浜での喜びのダンスは,ホントに100%嬉しそうで・・・・最後までブリーザのことは,チラッとも胸をよぎらなかったの・・・?(笑)
今日は,この役がわりの3人もヨカッタし,全体の芝居
もずいぶん深みを帯びていた。
ちえちゃん@ソールの『くず』の場面も,最初から比べると,ずいぶんこなれてきて,遊び心が出てきたカンジ。こないだ見たときは,お尻をかいたあとに,「絶対,虫いる・・・」とつぶやいたのに笑ったが,今日は,掻いた時に「なんか今,プチって言った・・・」に笑った(笑)
でも,やっぱり,ちえちゃんって,こういうアドリブ感満載のフリーな場面って,あんまり得手じゃないんだろうな,と思う。すごく色々やっていて,頑張ってるんだな~とは思うけど,
観ていて,すっごく緊張しちゃうの,この場面(笑) エストレーラのねねちゃん。ねねちゃんが,今日,なんかすごくヨカッタなぁ。
ソールとエストレーラが,手をつないで銀橋を渡る場面。ねねちゃん@エストレーラが,すごく嬉しくてシアワセでたまらない!オーラを出して,満面の笑顔でソールを,熱く可愛く見つめているものだから,
2人のラブ度がさらにさらに上昇したカンジ。今までは,どちらかと言うと,ソールのほうがエストレーラに一目ぼれで,とにかく口説いて口説いて・・・みたいなカンジ?に見えていたのだけど,今日はホントに,お互いを好きで好きでたまらないのがよく伝わってきた。
あと,クラブバーバの場面のあと,ソールがネックレスを取り戻してあげた時の,エストレーラのぱぁ~~っと輝くような嬉しそうな顔。「ありがとう~~」って口の形が言ってた(笑)
あの笑顔,報われたよねぇ,ソール・・・。 で,ここまではホントにあちこち芝居も進化していて,濃くなっていたのだけど。
ボーアス・カルナバルの場面が,なぜかわからないけど・・・・
盛り上がりに欠けた。なんでかな・・・・
ん~~。多分,歌。歌が弱かった・・・涼さんで朗々と始まったけど,そのあと,すぐにトーンダウンして,しばらくして,夢乃さんでぐっとパワフルに盛り上がりかけたら,またトーンダウンしてしまって・・・・・。
紅さんのドレスで女声での歌は,とても新鮮でヨカッタけど,やっぱり,あの男役での声量ばっちりのパワフル要員が一人いなくなると,大きいかなぁ。あと,やっぱり最後のソールまで,だんだんに歌い継いでパワーアップしていかないと・・・・
めくるめく,カルナバルの空気感が出ない。やっぱり,ここでもオーロ役は大事なわけですよ。。。最後のソールの手前がオーロの歌だから。ここでちょっとダウンしちゃったかな。
最後のちえちゃんが,ギラギラとパワフルに頑張ったけれど,やっぱり,あの場面全体で
カルナバルの狂乱,喧噪なわけだから・・・・ちょっと,残念だった。たまたま,この回がそうだっただけなのかな?
祭りのあと。
ソールとエストレーラの別れ。ソールもエストレーラも,ここ・・・・ホントに情感たっぷりで,
2人の哀しみが胸に迫ってきたよ・・・エストレーラは,ホントに辛そうに,涙をこらえて「さよなら,ソール」とそっと言った。
ソールは,泣き顔でうつむくエストレーラの顔を両手ではさんで,いつまでもいつまでも,彼女の顔を必死でのぞきこんで・・・・何か言いたいのに,何も言えなくて,彼女の顔を目に焼き付けようとしているようだった。
エストレーラが走りさったあと・・・身を切られるように辛そうなソールの表情を見ていて,涙が出てきた。
エストレーラの名を叫んだあと,ソールは向こうを向いたまま,背中で泣いてた。
一瞬,右手で涙をぬぐうのが見えた。刹那的だけど,本物の恋だったんだなぁ・・・。
絶対に結ばれるコトがない,白人のセレブなお嬢様と,貧しい仲間たちと生きる,黒人の泥棒との,
ひとときの夢みたいに短い,でも,本物の恋。。。シナーマンは,何度観ても,感動,感動。。。。力強い,ソールの再生の歌声。
一度降りかけた幕を,
ピエロたちが一生懸命押し上げて,また幕は上がるのね。今日,初めて気がついた。。。。。
幕が降りる瞬間まで,激しく踊り続けるソールたち。幕が降りても,幕の向こう側で,ずっと踊り続けているかのように。
そう,何があっても,何度倒れても,生きる力がある限り,人間は立ちあがり,踊り続けるのだ。
最後に人生の幕が降りる瞬間まで。それが,生きる,というコト。。。
フィナーレは,短く,夢のように過ぎて。
最後に階段を降りてくるちえちゃんは,ゴールドのキラキラの衣装に,太陽のような黄色い羽根飾り。このゴールドの衣装が
ホントにゴージャスでカッコいいのだ☆パレード。銀橋を渡るちえちゃんは,その衣装に負けないぐらいのキラッキラの笑顔で,ホントに美しい。で,しかも笑顔,
めちゃくちゃカッコ可愛いの☆そんな笑顔見せられたら,今日でお終いなのが,淋しすぎる。次も次も・・・あと何度でも観たくなっちゃうじゃないの!(笑)
『ノバ・ボサ・ノバ』&『めぐり会いは再び』は・・・・・麻薬です。
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